全米、世界でも最大級の交通網を持つロサンゼルスは。自動車社会だ。アメリカの中でも、州間高速道路(フリーウエイ)やカリフォルニア州道をはじめとした高速道路網、都市圏内や都市間のバス路線は優れている。
 航空交通は、全米有数の大空港であり、アメリカ合衆国太平洋岸の空の玄関口。太平洋路線と南米路線をつなぐ役割をも果たしている。 一方、鉄道による交通網はパシフィック電鉄などを1960年ごろまでに全廃してしまったため、1980年代までほとんど未発達で、アメリカ合衆国内の他の主要都市に後れを取り、路面電車やトロリーバスが市内交通の中心である同じ州内のサンフランシスコとは対照的であった。しかし、1990年代からライトレール・地下鉄や近郊列車の整備が進められた。極度な車社会で、あまり便利な街だとは言えないと言われていたが、2016年、ダウンタウンーサンタモニカにメトロ・レール(Metro Rail)が開通し、旅行者にとっても便利な街に変貌しつつある。
 ロサンゼルス市内を走るメトロレール、メトロ・バス、メトロ・ラピッド、ダッシュなどの公共交通機関や、LA観光やショッピングに便利なホップオン・ホップオフ・ダブルデッカー。LAXからダウンタウンユニオン駅まで直通のバス「フライアウェイ」とタク シー、メトロ・レール、メトロ・バスのほかに、希望するホテルまで送り届けてくれる乗り合いバスの「シャトル・バン」や、アナハイムの主要ホテルを結ぶ 「エアポート・バス」がある。メトロというと、日本の場合イコール地下鉄をイメージする人も多いが、ここロサンゼルスではメトロレール(一部地下を走る電車)とメトロ・バス、メトロ・ラピッド・バスを指す。基本料金やチケットも共通している。メトロレールはほとんどの路線で10~20分間隔で運行されてる。比較的時間通りに来る。メトロバスは、ロサンゼルス市内を縦横無尽に走っているが、渋滞などもあるため、時間がかかる。こちらも大体10~20分間隔で運行されている。



LAX(ロサンゼルス国際空港)とロサンゼルス市内の目的地4路線を結ぶ、ノンストップのバスサービス。 もっとも安くて簡単な移動方法。週7日間運行。



ユニオン駅は長距離列車のアムトラック (Amtrak)や、中距離列車メトロリンク (Metrolink)、メトロレイル(Metro Rail)が発着するターミナル駅。



大陸横断鉄道、通称「アムトラック」は西海岸の主要駅ユニオンステーションから発着している。



ユニオン駅からアムトラック、メトロリンク、メトロレールの列車が発着する。 この駅に乗り入れているメトロレール(Metro Rail)はレッドライン、パープルライン、ゴールドライン。



ロサンゼルスで車がないと生活はかなり制限される。車以外の移動手段はバスや電車といった公共機関になるが、車で15分くらいの距離をバスを乗り継いで1時間くらいかかったりする。



アメリカは広大な国土に広がる高速道路を中心とした都市づくりの影響から、「車社会」として知られている。他の都市よりいち早くフリーウェー(高速道路)を整備し、10本以上の幹線が市街を網羅している。路面電車は、1930年代から1960年代につぎつぎと撤去され、世界的に例のないほどの自動車交通偏重の都市となった。そのため、1980年代は大気汚染が深刻であった元々、ロサンゼルスは電車システムが完備されていたが、オイルカンパニーの圧力で車社会が勝ってしまった歴史がある。しかし環境保護などの近年のメトロ網の発達10年前に比べると随分と電車の路線が増え

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