トゥームストン(Tombstone)はツーソンから車で砂漠を越えて約1時間半、昔も今も変わらぬ牧草地に酪農家がまばらに点在している。トゥームストンこそが正真正銘の、古き西部の金鉱町で、「OK牧場の決闘(“Gunfight at the OK Corral”)」の舞台としてよく知られている。
メインストリートは、1881年にあった、ワイアット・アープ(Wyatt Earp)とバージル・アープ(Virgil Earp)がドク・ホリデー(Doc Holliday)と一緒に、ビリー・クラントン(Billy Clanton)とマコーリー兄弟(McLaury brothers)を殺したかの有名なOK牧場(OK Corral)での銃撃戦当時をそのまま再現している。古い建物のほとんどは、現在はレストランやギフトショップ、観光客向けのアトラクションとなっており、OK牧場も周囲を囲われて、博物館に姿を変えてしまっている。通りでは、西部劇そのままの扮装の役者達が銃撃戦ショーやオールドウエスト博物館(Old West Museum)、居酒屋、観光馬車の宣伝をしています。町外れの「ブーツ・ヒル(Boot Hill: 無縁墓地)」には、そのほとんどが事件やアパッチインディアンに殺害されたか、もしくは銃撃戦や私刑、絞首刑などで死亡した、250人ものトゥームストン住民の亡骸が埋葬されているが、ここも一般公開されている。ビリー・クラントンとマコーリー兄弟も、ここに葬られている。このトゥームストンこそ、観光地化されてはいるが、それでも充分に見る価値のある、本物の古い西部町だ。
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