ホェール・ウォッチング(クジラの観察)のシーズンが始まる。船に乗り、双眼鏡を手にクジラを追うホェール・ウォッチングは、クジラの大群が通る西海岸ならではの楽しみ。クジラ好きのアメリカ人ほど夢中にはならなくても、海に出て、この大きな海洋動物を目の前に見るのは意外におもしろい。  西海岸で見られるクジラは圧倒的にグレイ・ホェール。体長40〜45フィート、体重40トンに達する堂々たるクジラ。グレイ・ホェールはふだんはベーリング海に住んでいるが、子供を生む時期になると西海岸を南下、メキシコのバハ・カリフォルニアにたくさんある礁湖へ来る。ここで子供を生み、しばらくすると子供を連れてまたベーリング海へ帰って行く。往復1万マイルに及ぶ大旅行である。南下して行くクジラの大群が見られるのは12月末から。その後、子連れの郡が北上して行く4月ごろまでホェール・ウォッチングのシーズンだ。  東北太平洋のグレイ・ホェールは、アメリカン・セテイシャン・ソサエティ(アメリカ・クジラ保護協会)によれば、1万9000〜2万2000頭。1850年〜1900年ごろの乱獲で一時は激滅したが、いろいろな保護法ができたおかげで最近はほぼ以前の自然な個体数を回復したという。  西海岸でホェール・ウォッチングを始めたのはカブリヨ海洋水族館(Cabrillo Marine Aquarium)の前館長、ジョン・オルギン氏。1972年のことで、クジラ絶滅の危機を一般の人に訴えようというのが目的だった。この年、ホェール・ウォッチングに参加したのは2000人。その後、延べ50万人が参加したという。  12月末、あるいは1月初めから出るホェール・ウォッチングのための船は2〜3時間のものから、バハ・カリフォルニアへ行く1週間に渡るクルーズまで各種ある。バハ・カリフォルニアでは実際にグレイ・ホェールが子供を生み育てるところが見られ、人なつこいクジラは船に近寄ってくるので触ることもできるという。  ホェール・ウォッチングのクルーズではグレイ・ホェールばかりではなく、イルカ、キラー・ホェール、アザラシ、トドなども見られることがある。 CABRILLO MARINE AQUARIUM 3720 Stephen White Dr., San Pedro. CA 90731 ☎ (310)548-7562

Whale Watching Map





主なホェール・ウォッチング・クルーズ
★Redondo Sportfishing (Redondo Beach) 233 N. Harbor Dr., Redondo Beach, CA 90277 ☎(310)372-2111 12月26日から4月中旬まで、月〜金は10時、13時半の2回(15ドル)、土・日は10時、13時半の2回。 / 料金:大人22ドル、子供16ドル / www.redondosportfishing.com
★22nd Street Landing (San Pedro) 141 22nd St., San Pedro, CA 90731 ☎(310)832-8304 12月26日から3月末まで、火木土日は10時と14時の2回。 料金:大人25ドル、シニア20ドル、子供12ドル www.22ndstreet.com ★Island Packers (Ventura/Oxnard) 1691 Spinnaker Dr., Ventura, CA 93001 ☎(805)642-1393 3600 S. Harbor Blvd., Channel Islands Harbor, Oxnardからも発着。 12月26日から4月上旬まで。午前は9時、9時半、10時、午後は13時半、14時出発。ツアーは3時間半。 料金:大人26ドル、子供17ドル www.islandpackers.com 1週間以上のクルーズ
★American Cetacean Society P.O.Box. 1391 San Pedro, CA 90733 ☎(310)548-7821 メキシコのバハ・カリフォルニア(Baja California)へグレイ・ホェールを見に行くのは2回。San Ignacio Lagoon Basecampは2/7-11、11-15、15-19、19-23、23-27、2/27-3/3、3/3-7、7-11、11-15、15-19、19-23、23-27。5日間で費用は2395ドル+30ドル(メキシコ・コンサベーション・パスポート費)。Baja Lagoons and Sea of Cortezは4月9日から20日までの12日間で、費用は3450ドル。いずれもサンディエゴ発着。 / www.acsonline.org/whalewatchtrips/