エリザベス一世の時代、イギリスの農村では毎年春の祭り、カントリー・フェアが行われた。人々は、貴族も小作人もこぞって仕事を休み、集まってごちそうを食べ、音楽や素人劇を楽しみ、職人の手工芸品を買った。
 そんな時代の祭りを再現したのが「ルネッサンス・プレジャー・フェア」。会場に1歩入れば、そこはもう16世紀のイギリスだ。  エリザベス一世の統治時代、1558年から1603年にかけては、イギリスが内外に事もなく繁栄した時代。冒険家は遠く海外に雄飛、国内ではシェークスピアが活躍した頃でもある。この時代のいきいきとした「カントリー・フェア」をできるだけそのままの形で再現しようというのがこのフェアの趣旨なので、アメリカのお祭りに付き物のホットドッグもハンバーガーもここにはない。会場の中にはエリザベス朝時代のコスチュームをつけた人々が2000人以上歩き、馬が走り、あちこちでバイオリンやホルンのライブ演奏が行われている。中世時代の仮装も可能で、持参するか会場でレンタルする事も出来る。その他、シェークスピアの野外劇やコメディ、ダンスなども一日中広い会場のどこかで演じられている。今年は、フェア内で様々なクイズやリドルを解きながらポイントを集め、商品がもらえるゲームRenQuestを新たに取り入れ、ますます楽しくなる。


マップ


 当時の食べ物のブースも出る。イングリッシュ・エール、ワインなどのドリンクをはじめ、ターキー・レッグ、ステーキなど100以上のグルメが味わえる。デザートも豊富だ。  クラフトのブースは陶器やガラス工芸品、皮革工芸品、金属の細工もの、象牙細工、バスケット、木彫り、ロウソク類、素朴な楽器類、手製の紙、織物、レース、刺繍、宝石細工、ポプリ、おもちゃなど、どれもアンティーク風でおもしろい。出品されているものはすべて歴史的考証に合格した16世紀のクラフトである。  「



ルネッサンス・プレジャー・フェア」は4月7日から5月20日までの土、日曜にかけての祝日と週末に行われる。時間は10時から7時まで。入場料は大人が29.95ドル、子どもは15ドル。ウェブサイトでディスカウントクーポンをダウンロードも出来る。 www.renfair.com/socal/