雲一つない青空と自然の山が全部舞台、本物の家が装置で本物の馬が何十頭も登場するという雄大な野外劇「ラモナ・ページェント The Ramona Pageant」が4月から5月にかけて行われる。内容はインディアンの悲恋物語で、制作、運営から登場人物までほとんど町の人たちという、コミュニティ・プロジェクト。1923年に始まり、今回が95回目という長い歴史があるので毎年遠くから見に来るファンも多い。町をあげてのイベントだからこの期間は町中がお祭り騒ぎになる。
 「ラモナ・ページェント」は、ヘレン・ハント・ジャクソン婦人の小説「ラモナ」が原作。1870年代にここ、サン・ハシント(San Jacinto)で起きたインディアン迫害事件が元になっている。これを野外劇に仕立て、隣町のへメット(Hemet)の人たちも参加して初公演が行われたのが、1923年4月15日。運営は両町の商工会議所から選ばれた委員たちが無報酬で引き受け、俳優も裏方さんもみんな町の人だった。
 最初は観客席もなく、思い思いに丘の上に陣どって見ていたが、そのうちに道路が整備され、駐車場ができ、観客席が作られ、ピクニック・グラウンドやトイレ、博物館までそろうようになった。いま、ラモナ・ボウルとして有名な野外劇場ができたわけだが、これが地域住民のイベントである事にかわりはなく、ほとんどすべての住人が何らかの形でこれに関わっているという。  ラモナ・ボウルはサン・ハシント山麓がすべて舞台である。登場人物400人と本物の馬が駆け回るのだから、実に壮大な見物だ。
 時は1850年代、ある植民者の農場が舞台----ここの女主人はちょっと意地悪なセノーラ・モレノ、美しいラモナはその養女で、一人息子のフェリぺとは仲のいい兄弟のように育てられている。羊の毛を刈るために雇われているアレッサンドロはラモナに恋をしているが、インディアンなのでとても思いはかないそうもない。
 しかしある日、アレッサンドロはラモナの母がインディアンだったと知り、何かにつけてラモナをかばうようになる。ラモナも義母にいじめられる辛さを彼に訴えるようになり、二人は急に親しくなる。これを知ったセノーラは激怒して、アレッサンドロを追放、ラモナもおとなしくしないと修道院にやってしまうと脅かす。病気だったフェリぺの回復祝いが開かれた日、二人はついに駆け落ちを決意、アレッサンドロのふるさとであるインディアンの土地へ向かう。
 二人はサン・ディエゴで結婚、幸福な2年を送る。生まれた長女の洗礼式に行われるインディアンの祭りでは本格的な踊りが披露される。  それもつかの間、突然現れた白人がこのインディアンの土地も奪う。子供は急病で死に、ラモナは山の中に移る。重なる不幸に頭がおかしくなったアレッサンドロはあるとき、まちがえて人の馬に乗り、白人に撃たれて死ぬ。
 一方、農場ではセノーラもなくなって一家はメキシコへ帰る事になる。フェリぺはラモナも一緒に行くように勧め、長年住んだ農場のドアを閉める。
 ラモナ・ボウルはロサンゼルスから約85マイル、リバーサイド・カウンティにある。今年の開催予定は、4月21, 22, 28, 29、5月5, 6日の6回。時間は午後3時30分から6時30分。
 ラモナ・ページェントは今では4万人もの人がつめかける大イベントなので、必ず予約がいる。電話は1-800-645-4465、チケットは大人30ドル(オンライン)、子供18ドル、ボックスシート44ドル。ファミリー席 4チケット&パーキングと1お土産付き: $99。3000台収容の駐車場があるが、便利な場所をとるためには早めに行かなければならない。会場以外でも町中お祭り騒ぎで、山車が出たり、アート・ショーや様々なコンテストが行われたりしている。 チケットのお申込にはサービス利用料がかかる。
詳細は次のページをご覧ください。
Ramona Bowl Amphitheatre
27400 Ramona Bowl RoadHemet, 800-645-4465 /www.ramonabowl.com
もし、215号線をつかうなら、ペリス空港(Perris Valley Airport)の近くにオレンジ・エンパイア鉄道博物館(Orange Empire Railway Museum www.oerm.org/)がある。ここにほぼ100年前に作られた京都の市電があり、寄ると 楽しい。



マップ


ロサンゼルスから車で3.5時間。パームスプリングにほど近いところ。



プロモーションビデオ













舞台から見た客席。最前列は舞台目の前。



ヘメットの美しい丘陵地帯の中心部に位置するラモーナボウル 。